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根津美術館

根津美術館は、明治から昭和の時代、実業家にして東洋古美術コレクターであった根津嘉一郎氏(1860-1940年)の蒐集品を保存し、展示するために誕生しました。1941年、東京・南青山の根津家敷地内に開館して以来、幾度かの増改築を行ってきましたが、2009年10月、3年半にわたる大規模な改築を経て、本館や収蔵設備のすべてがリニューアルされました。
都心であることを忘れさせてくれる静謐な空気感はそのままに、貴重な日本・東洋美術を鑑賞するための空間が、心地よい時間を与えてくれるのです。

根津美術館
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正門からのアプローチ © 藤塚光政
「月の石舟」
ホール © 藤塚光政
ラウンジ

リニューアルした施設
新しい「和」と東洋古美術の一体感

青山の表参道交差点からまっすぐ続く道を進むと見えてくる根津美術館。一見、入口とは分からないひっそりとした正門をくぐるとまず現れるのが、竹でおおわれた壁面に沿って延びる回廊です。街の喧噪から逃れ、ほんのひとときこの回廊を行く間に、心が落ち着いてくるのがわかります。
その感覚をたとえるならば、茶室に向かう間に、一歩ずつたどる飛び石の歩幅とリズム感によって、そこの主が招き入れる場所と時間への一体感を覚えるのと似ているかもしれません。
和風家屋を思わせる大屋根が印象的な本館は、建築家・隈研吾氏の設計によるものです。

正門のすぐ脇に設えられたこちらは「根津美術館八景」のひとつ、「月の石舟」です。かつて私邸であった根津家の庭に、広大な邸内の方角を示すために置かれていたものだとか。舟形のつくばいを朝鮮燈籠と組み合わせ、燈籠の光を月光に、石舟の形を三日月になぞらえてあります。満ちる水の清々しさが出迎えてくれるこの正門から、古美術へのアプローチはすでに始まっているのですね。

エントランスからすぐに広がるのは、広々とした吹き抜けのホールです。ガンダーラや中国の石彫作品が並ぶこのフロアから、階段を上がって中2階のちょっとしたラウンジへ。
外観ではなかなか確かめづらい屋根の勾配が、ここでは迫りくるように近く実感できるでしょう。庭園からの光があふれる開放的なスペースには、竹材でできたオリジナルのベンチもよく馴染みます。
ここにあるベンチは、根津家の邸宅を解体する際に残った梁で作られた椅子(展示室6に常設)と同形状で、大工の棟梁自らが考案したものだそうです。円形につなぎ合わせることもできる、機能的で美しく、洗練されたスタイルは、和洋どちらのインテリアにも参考になります。

展示室
デリケートな素材を守る最新技術

多様な素材からなる東洋の古美術作品を展示するための工夫は、新しい展示室に、最新技術を伴って実現されています。たとえば、展示ケース内の照明はLEDとファイバースポットを使用し、光の明暗だけでなく、太陽のような白っぽい光や、和ろうそくの暖かみのある光など、作品に応じた調光機能を備えたもの。ガラス越しとは思えないほど間近に作品を鑑賞できるのは、こうした照明や、特注のガラスケースそのものに仕掛けがあるのです。床はコルク製で、足音を抑える効果も考えられています。
展示室は絵画・書跡、青銅器、茶の湯といったジャンルで分けられていますが、室内の壁や床の色が異なる点にも注目してみてください。照明と合わせた色調であり、なによりも美術品にふさわしい演出の効果が実感できるに違いありません。

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展示室4 © 藤塚光政
© 藤塚光政
展示室6 茶室ケース

「展示室6」の入口上部には、「青山荘(せいざんそう)」の額が。
これは、遠州流の小堀宗慶家元の筆を掘ったもので、茶室が再現されている展示室全体の名称です。季節の茶道具の取り合わせや掛け軸、懐石の器などを愛でることのできる展示は、訪ねるたびに新鮮な知的悦びを与えてくれますね。

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庭園内の茶室「弘仁寺」

日本庭園
自然に囲まれた根津美術館八景と茶室の佇まい

根津美術館での必見は、古美術作品だけではありません。都会のオアシスとも評される庭園の散策をお忘れなく!
1階の庭園口、または地階の茶席口から出て石畳の小径を進み、木々の中へ入って行くとそこには、石造物や茶室が見えてきます。この起伏に富んだ土地は、もともと、根津家でも趣のある庭園として田舎家風の建物や茶席を配していた場所で、2009年のリニューアルに合わせて主要な園路を整備し、庭園内の一部では介助者がいれば車いすでも散策できるように改められました。自然そのままの景観をつくり出した初代・根津嘉一郎氏の意を尊重しつつ、来館者にとって楽しめる配慮がされています。
4棟の茶室を含む17,000平方メートルにおよぶ日本庭園は、新たに建設された「NEZUCAFÉ」に立ち寄りつつ、ゆったりと時間を過ごしたいときに最適な憩いの場として完璧です!

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モチーフになっている重要文化財
「双羊尊(そうようそん)」
中国、殷時代にまで遡る青銅器の尊(=お酒を供える盛酒器)です。全身はウロコ状の文様、脚の付け根は龍の図柄で埋められている2匹の羊が背中合わせに合体している姿に、神前に供する酒器としての威厳を感じるでしょう。青銅器を集めた展示室4で鑑賞できます。

ミュージアムショップ
所蔵品をモチーフにアレンジ

オリジナル商品が充実のミュージアムショップ。所蔵品の「双羊尊」や尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」をモチーフにしたグッズなど、ここでしか買えないものばかりです。他にも、変形のポストカード、所蔵作品の中から探し出した図像でつくられる干支のピンバッヂなど、個性的なデザインに目移りしてしまいます!

蕎麦猪口《燕子花》
3寸皿《燕子花》
ハンカチ《双羊尊》
絵替り箸袋《こうりん》
マウスパッド《双羊尊》

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NEZU CAFÉ
庭園の中の隠れ家

広大な庭園散策の途中で必ず立ち寄りたいのが、カフェ。自然の中にひっそりと建つ洋風別邸のような落ち着きのある場所は、憩いの時間に最適です。美術館から向かうと手前には大きな「金銅八角燈籠」があるので、カフェを見逃してしまわないように!
パスタやサンドイッチ、デザートなど充実したメニューの中でも私のおすすめは、ミートパイ。サクサクとした食感としっとりしたミートフィリングの相性は、ついダブル(2個セット)をオーダーしたくなってしまうほど。

「ミートパイ&サラダ(シングル)」

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now 現在

コレクション展
平家物語画帖 ─ 諸行無常のミニアチュール ─
会期:2012年9月8日〜10月21日

小さな扇画形の画面に描かれた「平家物語画帖」の愛すべき細密描写を特集する。

平家物語画帖3帖のうち下帖「敦盛最期の事」

平家物語画帖3帖のうち下帖「敦盛最期の事」
日本・江戸時代 17-18世紀 根津美術館蔵

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特別展
ZESHIN ─ 柴田是真の漆工・漆絵・絵画 ─
会期:2012年11月1日〜12月16日

幕末・明治期に活躍した柴田是真。絵画・工芸の枠を超えた活動を名品でたどる。

業平蒔絵硯箱 柴田是真

業平蒔絵硯箱 柴田是真
江戸〜明治時代 19世紀 根津美術館蔵

根津美術館

東京都港区南青山6-5-1
tel:03-3400-2536(代表)
http://www.nezu-muse.or.jp/

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