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at museum アット・ミュージアム vol.4 at museum アット・ミュージアム
原美術館

東京のお屋敷街、御殿山にある原美術館は、かつての個人邸宅をそのまま受け継いだ建物が特徴です。現代美術を専門とし、国内外のアーティストを招聘して行われる企画展では、展示空間と作品が一体となった場を体感できることも、魅力のひとつ。戦前からあるモダン邸宅にさまざまな想像をかたむけながら、最先端のアートに向き合う時間を楽しんでみてください。
point ポイント ここに注目!
1.昭和初期の洋館
個人邸宅として建てられた 当時を想わせる

原美術館は、実業家であった原邦造氏の邸宅として1938に建築されました。戦後はGHQに接収されたり諸外国の大使館として使われたりといった歴史を辿った後、現代美術専門の美術館として生まれ変わったのが1979年のこと。設計を手がけたのは、銀座の和光本館や上野の東京国立博物館本館の仕事で知られる渡辺仁氏です。20世紀初頭のヨーロッパ建築様式を取り入れ、昭和初期の建築史上でも貴重な存在といわれるかつての趣きをできる限り残して改修されました。
歩いて美術館に向かって行くと、まずは和風の外壁が目印です。白い壁が途切れたところで門をくぐると現れる、真っ白な洋館!庭を通り抜け、玄関から入館するというアプローチは、閑静な住宅街に住む友人を訪ねるような心持ちにさせてくれるでしょう。

1階と2階からなる建物は、緩やかに湾曲した構造が特徴的です。板張りの床は部分的に竣工時のもので、補修を重ねてはいるものの、階段などの内部設計も当時のまま。外光を取り入れるための窓や、正方形のガラスプロックをはめ込んだ吹き抜け階段の壁は、ノスタルジックな安らぎ感を与えてくれます。
2.居室
かつての間取りを活かす展示空間

私邸の雰囲気が残る館内は、それぞれの部屋ごとに間取りの特徴も感じられます。企画展では、アーティスト本人が実際に館内を見て進行させることも多く、まるで生活の中にアートが置かれるような環境に刺激を受け、意欲的になってくれるのだそうです。
間取りの異なるそれぞれの居室が展示空間に活かされていますが、中でも特徴的なのが1階の奥にある、通称「サンルーム」。かつては、原家が実際に「朝食のための部屋」として使っていたスペースです。半円形を描く窓辺からは朝日が差し込む方角に位置し、かつてはこの部屋から東京湾が見えていたというから驚きです。残念ながら現在は高層ビルが立ち並ぶ品川、水面の煌めきはほど遠いものとなってしまいました… でも、晴れた日の午前中、早めの時間に訪れたならきっと、柔らかい陽の光を浴びることができますよ。
3.小空間
常設展示作品と建物の融合

私邸の雰囲気が残る館内は、それぞれの部屋ごとに間取りの特徴も感じられます。企画展では、アーティスト本人が実際静寂な佇まいで、こぢんまりとした館内はアート作品に集中するのに最適。企画展を堪能すると同時に見逃せないのが、常設展示作品です。アートそのものはもちろんのこと、その展示場所にも注意してみてください。それぞれの作品が展示されている場所にも、個人邸宅として使われていた頃の名残りが見られます。

たとえば、2階から吹き抜けへと続く階段を昇りきったところ設置されているジャン=ピエール・レイノー「ゼロの空間」。以前は温室兼屋上に出るための通路だったところが、アーティスト本人の手によるインスタレーションで作品へと変貌しました。
その吹き抜けを支えるようにひっそりと階段下にある扉を開けると、宮島達夫「時の連鎖」作品へと足を踏み入れることができます。実はここ、化粧室だったのだそうです。
当初の目的とは違う使い方をする空間は、作品世界をいっそう際立たせるのではないでしょうか。既成概念を捨て、自由な発想で空間を楽しむヒントになりそうです!

2004年の企画展の際に新たに加わった、奈良美智の「My Drawing Room」は、作家本人のアトリエをイメージした作品。美術館の中にもうひとつ家が出現したかのような小空間! 展示室からは、控え目な扉を開けて進まないと見つけられないので、注意して。そして常設展示だけれど季節や気分で少しずつ変化しているので、毎回、覗かずにはいられない小部屋なのです。

配管がむき出しのままの場所も作品と見事に融合している、須田悦弘の「此レハ飲水ニ非ズ」。繊細な彫刻作品のすぐ横にある、古びた張り紙に書かれている「此レハ飲水ニ非ズ」という言葉が、そのまま作品タイトルになっています。これは戦後、外国人が住んでいた頃に貼られたと思われる注意書きだそうで、あえてそのまま作品を演出するような空間として残してあります。
時間や歴史が偶然に生み出す空気感もまた、にわかにはつくり出せない効果を生むのかもしれません。
ピックアップ1 pick up1
ザ・ミュージアムショップ

1階部分にある「ザ・ミュージアムショップ」では、展覧会関連書籍やオリジナルグッズの他にも、アーティストが自らのアイデアから制作したアートグッズが数多く揃っています。生活の中で楽しめる小さなアートを持ち帰る喜びを見つけられるに違いありません。
「現代」をテーマにセレクトされたグッズは一期一会。感性を刺激するようなギフトにも最適です。
ショップからピックアップ

束芋 「虫遊び」帆前掛け
酒屋さんの業務用エプロン、「帆前掛け」。
束芋が描き下ろした作品を使用し、型染め技法で仕上げてあります。

加藤泉 × HARA MUSEUM
オリジナルフローティングペン
ペンを傾けると加藤泉の作品が変化する、
原美術館オリジナルグッズ。
ピックアップ2 pick up2
カフェ ダール

元の建物に増築したカフェ部分は、天窓からも自然光が差し込みます。サンルームタイプの空間は、時間を忘れさせる心地よさ。

屋外アート作品が点在する中庭を眺めながら、作品鑑賞後の時間をゆったりと過ごしたくなるカフェ。平日にはランチ、週末限定「ガーデンバスケット」、水曜日の夜には「シャンパンイブニング」など、かつての邸宅でくつろぐように楽しめるメニューも豊富です。
そして展覧会期間中には、作品からインスピレーションを受けて創作される「イメージケーキ」を要チェック。モチーフになっている作品をもう一度見たくなって、展示室へと引き返してしまうことも、きっとあるはず。
カフェからピックアップ

ジャン=ミシェル オトニエル展 イメージケーキ
さわやかな風味のレアチーズケーキに、オトニエル作品のモチーフが
チョコレートと苺で描かれています。
now 現在 next 次回
ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ
会期:2012年1月7日〜3月11日 杉本博司 ハダカから被服へ
会期:2012年3月31日〜7月1日

フランスを代表する現代美術作家、ジャン=ミシェル オトニエルの日本初個展。
ジュエリーの如く輝くガラスの大型立体作品を中心に、初期作品を含めた約60点を一挙公開。

「ラカンの結び目(Le N?ud de Lacan)」(部分) 2009年 鏡面ガラス、金属 150×135×50cm  François Odermatt蔵 © Jean-Michel Othoniel/Adagp, Paris 2012 Collection François Odermatt Photo by Guillaume Ziccarelli Courtesy of Galerie Perrotin, Paris

20世紀を代表するファッションを彫刻的にとらえた「スタイアライズド スカルプチャー」シリーズを中心に、人類の始まりから20世紀まで、人間と衣服の関係をカメラの眼を通して探る。

「スタイアライズド スカルプチャー 003 [川久保玲 1995]」 2007年 衣装所蔵: 公益財団法人京都服飾文化研究財団 ゼラチンシルバープリント 149.2×119.4 cm © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
インフォメーション  Information 原美術館

東京都品川区北品川4-7-25
tel:03-3445-0651(代表)
http://www.haramuseum.or.jp/

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