La Finestra nuova Vol.6
3/24

CRAFTOBJECTWASHI3VOL.6 2015 WINTERキメすぎず適度に肩の力が抜けたなごみの和スタイルが今の気分。スタイリストの矢口さんにコーディネートのポイントを教えてもらいました。工業製品では出せないリラックスした空気、柔らかさを加えてくれるのが、和の手仕事もの。「取り入れやすいのが和の器。職人の手による伝統工芸品も今は新しくモダンに生まれ変わったものがたくさんあります。洋室の中で和を気軽に楽しめる手段のひとつです。カゴや陶器など自然素材のものもおすすめです」。「和室を思い浮かべたとき、光はどういう状態ですか? ほのかに薄暗かったりしませんか? 直射日光や強い光は和のインテリアにはあまり向いていないんです。そういう強い光を和らげるのに昔から使われてきたのが和紙。ウインドウトリートメントでも照明でも、和紙やそれに似たアイテムを使ってやさしい光を取り入れると雰囲気が変わります」。「"ヌケ感"をつくるのに最適なのが、顔のある雑貨類。端正なインテリアでもそういった雑貨をひとつ置くだけで雰囲気を和らげられるので、私もよくスタイリングに用います。やっぱり目・鼻・口や表情があると効果大。動物・人形どちらでもOKです。手仕事ものもそうですが、"パッと見ですぐ分かる"分かりやすさがポイントですね」。和の手仕事ものや自然素材を散りばめる光を和らげる和紙はニッポンの心!愛嬌のある雑貨やオブジェをアクセントにPointPointPointイラストレーション:いのうえかおる(uniccodesign)撮影(P8、10):鈴木 亮(NONFIX)

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る