京の温所 西陣別邸キョウノオンドコロ ニシジンベッテイ 今年10月1日にオープンしたばかりの1棟貸しの宿「京の温所 西陣別邸」。元は京都・西陣織の商家が客人用に建てたという築95年の京町家が、建築家の中村好文氏とミナ・ペルホネンのデザイナー、皆川明氏のディレクションでリノベーションされました。 暮らすように滞在できる「住まい」をテーマとしたこの宿。伝統的な町家の趣を残しつつ現代の暮らしに沿ったインテリアは、まるでセンスのよい友人宅を訪れたような気分になれます。 和洋の素材を場所によって使い分けた、すっきりとモダンな内装。和室・洋室問わず映える、皆川氏セレクトのアート。テーブルやチェア、ソファ、本棚など、一般の家庭で使われるようなシンプルでナチュラルな木製家具。ミナ・ペルホネンをはじめとしたファブリックも和を意識した色使いで、和洋折衷な空間に違和感なく馴染んでいます。「昔と今」、そして「和と洋」。相反する要素が心地よく融合した、今の日本のインテリアのお手本といえる空間です。町家の構造の一部を現した窓まわりやすだれなどの和のあしらいに、備え付けのソファや洋の家具がマッチした現代的なインテリア。ブックディレクターの幅允孝氏がセレクトした本が並びます。20La Finestra nuova Vol.20
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