La Finestra nuova Vol.10
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12La Finestra nuova Vol.10トーソーつくば工場訪問記「エリート」づくりの現場に潜入!3121 1枚板のスチールが金型ロールを通って徐々に折り曲げられレールの形に(フォーミング工程)。2 エリートのレール断面図。この複雑な形で強度を保ち、上部の突起でブラケットを隠します。3 重要部品の金型ロール。この設計に最も力を入れており、ミリ単位以下の調整が必要とされるそう。 茨城県つくばみらい市にあるトーソーつくば工場。ここでは主にエリートをはじめとしたスチール製のカーテンレールが製造されています。「レールの材料は主にスチールとアルミですが、ところてんのように型から押し出して製造するアルミに比べ、スチールは1枚の平板を折り曲げて成形する難しい作業。そのため技術とノウハウがそろう本工場でスチール製レールを担当しています」 説明をしてくれたのは工場長の小野さんと工場生産課長の佐藤さん。「スチールの板を何台ものロール状の金型に通して、徐々にレールの形にしていきます。金型の設計にも技術が必要。トライ&エラーを重ねて安定的にレールの形がつくれるようにしました。一度金型ができた後もメンテナンスは欠かせないし、操作する人間によって微妙に形状が変わってしまうためオペレーションの苦労もあります」 50年前の登場当初から形が変わっていないエリート。「前から見たときにブラケットが見えないデザイン、操作性の良さ、設計による十分な強度など完成された形。この質を守ってスムーズに生産することが生産チームの使命です」時間・技術・コストのすべてが必要なエリート「エリート」製造の最前線であるつくば事業場(つくば工場)。そこには手間ひまかけてつくられた設備と熟練の技がありました。つくば工場長小野浩司さんつくば工場生産課長佐藤徹さん

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