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vol 04. あか・ピンク - Red.Pink -

生命や情熱、祝い、歓喜など、強いエネルギーのイメージをもつ「赤」。その語源は「あかるい」であり、古来より世界各地で太陽の色とされてきました。実際には太陽が地上から「赤」く見えるのは限られた時間だけなのですが、その熱と光によって、植物は赤く色づき、動物はその身に赤い血をめぐらせ…地上の生命たちの時間を前へと動かして育むところから、太陽と「赤」はかたく結びついたのでしょう。
お母さんのおなかの中にいた頃を憶えているという子供に訊くと、おそらくは光を透かした胎内の色、「赤の記憶」を語ることがあります。「Vol.1 しろ」で、「白」は私たちの「始めと終わり」を司るとお話ししましたが、「赤」は、生命が「始まる以前」から知っている、「生きよ」というメッセージそのものの色なのです。
何よりも最初に出逢う色であったためか、「赤」は、ちいさな子供が大好きな色。そして大人になってからも、あらゆる色のなかで人間の眼が生理的に最も早く捉える色であり、危険を知らせるための警告色としてひろく用いられています。戦国の世では、これを逆に利用し、あえて赤一色という何よりも目立つ装備をして出陣し己の勇猛さを知らしめる「赤備え」があったほど。
また、「赤」に「白」を加えると「ピンク」が生まれます。「赤」の熱を引き継ぎつつも、そのむき出しのエネルギーは緩和され、幸福や安らぎなどやわらかい印象のイメージに換わります。
暮らしへのとりいれかた

エネルギーそのものが色になったような「赤」。私たちの心身にも大きな影響を与えます。そのプラスのパワーを味方につけましょう。「赤」の代わりに「ピンク」を使って、穏やかに取り入れることも可能です。
1 食卓 〜遠い日の炎の色を
人類と、赤く燃える火との出逢いは、進化の必然。私たちは火によって、外敵から身を守って総数を殖やし、行動範囲と活動時間を拡大し、食の可能性をひろげて成長し、現在の姿にまで至ったのです。
そんないにしえより、日々の糧に感謝しながら皆で囲む食卓を象徴する存在であった炎、そして「赤」。今日の食卓にもぜひ、キャンドルなどで炎を取り入れてみましょう。揺らめく炎の「赤」は、直接感覚に訴えて食欲を増進させるだけでなく、お料理にもいきいきとした陰影とおいしそうな表情を与えます。また、ダイニングの電灯を落としてキャンドルの明かりだけにすれば、どこか懐かしく、深いところからくつろぎの生まれる場が出現します。身を寄せ合って火を囲んだ遙か遠い日の食卓がよみがえるのかもしれませんね。
旬の赤を愉しもう! その1 タルト・フリュイ・ルージュ(赤い実のタルト)

その昔、貴重な砂糖や土地ごとの食材を使った”お菓子”は、神的存在への大切な捧げものでした。その意味が薄らいだ現在でも、旬の素材を集めてつくったお菓子は、心身にご利益…喜びを与えてくれます。お菓子につかわれる苺は、もともと供物としてのお菓子に添えられていたろうそくの炎の代替品。そんな苺-永遠に消えない炎-と、完熟して次の代に生命をつなぐ色に染まった赤い果実たちを集めてつくるタルト。すこし元気のないときにおすすめの、身体の内側に火を点してくれるおやつです。
2 時間を濃く使う 〜赤がコントロールする体感

眼から入る「赤」に身体の内側をめぐる「赤」が呼応するためでしょうか、「赤」には、生理的に感覚を活発にさせる作用があります。
体温上昇、食欲増進などのほか、体感時間を早め、作業の効率をアップさせるという効果も。
たとえば仕事の都合でとにかく速く読みたい書類や、じっくりしっかり内容を吸収したい本などがある場合、そこに添える文房具…しおりやブックカバー、クリップなどに「赤」を取り入れ、感覚を奮いたたせてみましょう。
3 お守りとして 〜とっておきの「赤」によるセラピー
いまひとつ調子がでない、気分がふさぐ…そんな漠然とした閉塞感を打破したいときには、「赤」のパワーをお守りとして持ち歩いてみましょう。おすすめは、折にふれて眺めることのできる、携帯電話の壁紙。お気に入りの「赤」の画像を登録したり、日々の暮らしのなかで自分好みの「赤」を探して写真に撮ってみたり。探している段階から、「赤」に向かって研ぎすまされてゆく感覚が、知覚系全体に熱を伝え、前倒しで視界も晴れてくるはず。

また、ひろく世界中で生命力の色として尊ばれてきた「赤」ですが、その国や地域、時代、文化によって微妙な風合いの違いもあります。日本の鳥居や唐傘の朱赤。キリスト教のフレスコ画の紅に近い赤。北欧のキルトや刺繍の紅色。夕陽の熟れようも、その土地の空気の透明度で変わってきます。
そこで、壁紙探しの際、自分の芯に響いてくるような「赤」を見つけてみましょう。その「赤」にこれまでの自分を再確認できたり、逆に自分のルーツにはないはずなのに何故か強く惹かれる「赤」には、これからの展開が暗示されていたり… 赤の記憶をひもとき、未来へと繋げてゆく、簡単で前向きなカラーセラピーです。
旬の赤を愉しもう! その2 梅

立春あたりから見ごろを迎える梅。基本的には赤いがくをもち、種類によって、白、赤、ピンクとバリエーションゆたかな花びらをつけます。奈良時代まではお花見といえばこの梅を愛でるものだったそう。

桜よりもゆっくりと開花が進行するので、きっちりと丸く巻かれた禁欲的な風情のつぼみから、ぽんと微笑むように咲きこぼれるまで、さまざまな表情の「赤」を長く愉しむことができます。生花店や梅見の場で枝が売られているのを見つけたら、ぜひご自宅で活けて、春を呼び込んでみましょう。

面積によっても変わりますが、おぼえておくとちょっと便利な基本の法則です。

「赤」+同等の鮮やかさの色→カジュアルな雰囲気に。

「赤」+「ニュートラルな色」→組み合わせる色の、翳りや質感からくるニュアンスを赤が拾います。

「ピンク」+青緑〜緑→初々しさ、みずみずしさが生まれます。

「ピンク」+紫→「ピンク」単体よりも、女性らしい”色”が薫りたちます。
例えば
例えば 例えば

ファッションに。組み合わせる色と同系色の彩度の低い色を3つめの色として加えると、カジュアルな中にもシックな印象が生まれ、鮮やかな「赤」をより取り入れやすくなります。
例えば

春から心機一転、新調するアイテムに。手帳やハンカチなど。
ファッション小物に。紫の濃度によって、若々しさから円熟味まで、イメージされる女性像が変化します。

インテリアに。ソファなど大きな面積で使うと、部屋の雰囲気を持っていかれそうでためらわれるときは、素材感のあるニュートラルな色のラグやクッションを添えると、「赤」自体にニュアンスがそなわり、全体がしっくりとなじみます。
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