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09 しあわせな孤独
孤独に負けないインテリアを目指して
すっきりしない…。いつの時代も恋愛はそうなのかもしれない。ここにも心のバランスをとるあまり、孤独を怖がるあまり、微妙な関係になる人々がいる。
結婚間近のカップル、セシリとヨアヒム。突然ヨアヒムが交通事故で全身不随になってしまう。自分の身体が不自由になった事で彼は自分の殻に閉じこもり二人の関係はギクシャクしてしまう。ある日、同棲していた部屋の家具は彼の意によって、いっさい持ち出されてしまった。

事故を起こした女性の夫と不倫関係になってしまうセシリ。彼はヨアヒムの入院する病院の医師。自分の妻の事故が原因で、精神的な苦痛を強いられたセシリの相談相手をしているうちに男女の関係になってしまう。がらんどうになったセシリの部屋に家具を買ってあげよう、とインテリアショップへ行く二人は、新婚カップルにしか見えないラブラブぶり。
彼が選んだ家具は、黒い革張りの3人掛けソファ、曲線を描いたフロアランプ、なぜか昇降機能の付いたベッド。得意気に店員に質問を投げかけながら、金額なんて関係なく決めていく。それをただ笑いながら見つめるセシリ。一見幸せそうに見えるけど、私はそうは思えない。そういうカップルはたいてい上手くいかないのを知っている。

二人の関係も家族の知るところとなり複雑化していく頃、家具がセシリの家に到着する。どうやら、ヨーロッパでは主流の組み立て式家具で、ダンボールが家の中を占領し、セシリ一人では組み立てなどできるはずもなく、イラついている。組み立て式家具もまた幸せなカップルのみに受け入れられるシステムなのだ。

若い女性の家に黒の革張りソファ(しかも3人掛け)はちょっと重過ぎる。それに引きかえヨアヒムとの暮らしにはセンスを感じられた。特に、おお! と思ったのは、古くて大きな丸い時計をローテーブルにしていたアイデア。文字盤や針のアンティークな風合いは二人が過ごしてきた月日を刻んで来たかのようだ。
インテリアは、不思議。家に遊びに行くと納得する部分より意外!? と思う事のほうが多いから。それだけ本当の個性が滲み出ている。セシリにはやっぱり黒革のソファは似合わない。きっとこれから彼女色に変化していくのだと思う。でもそれは知らず知らずの間に、孤独を乗り越えながらゆっくりとゆっくりと進んでゆくものなのですが…。
しあわせな孤独 しあわせな孤独

デンマーク映画

DVD発売中
発売・販売:メディアファクトリー
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監督 スザンネ・ビア
出演 ソニア・リクター
マッソ・ミケルセン
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