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映画で見つけたインテリア
vol.03 エイプリルの七面鳥

エイプリルの表情は終始不安げな様子。だってそのはず、生まれてはじめての料理、そして振舞うお相手は、自分を厄介者扱いしてきた家族たち。母の余命がいくばくもないことを知り、家族みんなを招待して生まれてはじめてのご馳走作りに奮闘するのです。時は感謝祭。エイプリルも七面鳥料理にチャレンジすることに…。
NYのアパートはおしゃれでシリアスでハートウォーミング
 

NYのはずれ、スプレーの落書きでおおわれたエイプリルの住むアパートは、決してきれいとはいえないとっても狭い部屋。片隅に赤い提灯がぶらさがって、紙と竹で作られた壁掛けのスクリーンをキッチンにかけて、中国趣味のインテリア? かと思えば、ワイヤーで作られたいろんな表情の“手”のオブジェが玄関や各部屋の壁のアクセントにしてみたり、ベッドのマットレスのスプリングを裸にして大きなオブジェのように壁にかけてみたり、ユニークなテクニックは要チェックです。自分で描いたのかは分からないけれど大胆でモダンな大きな絵も飾られていて、全体的にどこかおしゃれな壁使いがお見事。拾ったと思われる家具やラグなどのバラバラコーディネートはさすが、NYの若者という感じ!

さて、同じアパートの住人は個性的な人達ばかり。いつもだったら目もあわせない、口もきかない関係なのに、この日ばかりはそうは行かない。なんと一世一代の七面鳥を焼くためのオーブンが壊れていたのです。あわてて外に飛びだし、鉄の階段を駈けずり回り、一件一件オーブンを貸してほしいと切願するエイプリル。フォークアートをインテリアにしたアフリカ系の夫婦、モダンテイストがお好みの神経質なゲイ、英語がしゃべれない中国人大家族…。様々な住人に振り回されて、全くまともなオーブンにたどり着くことができないのです。だけどエイプリルは決してめげない。母親のために絶対頑張りたい、健気な女の子なのです。
エイプリルの七面鳥 エイプリルの七面鳥

2003年
アメリカ

脚本・監督:ピーター・ヘッジズ(「ギルバート・グレイプ」)
出演:ケイティ・ホームズ、パトリシア・クラークソン
デレク・ルーク、 オリヴァー・プラット
DVD販売:日活株式会社

© 2003 UNITED ARTISTS FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.

一方、初めてエイプリルのアパートに向かう家族はというと、エイプリルに対していい思いでもなく気も乗らないし、いやな雰囲気が車いっぱいに漂っています。この家族たちの会話に切なさを感じながらエイプリルを応援するのは私だけではないはず。頑張れ!

本当に長い間交流できなかったこの家族たち、特に母親と娘という微妙なしがらみがほどけていく最後の数分はスローな音楽が部屋中にとけこんで、心がじーんわりあったかくなります。オレンジ色のベッドカバーを即席テーブルクロスにして、ノスタルジックな花柄や茶色いプレートで精一杯頑張った母親との最後の晩餐。エイプリルにとって一生忘れないほろりと優しいテーブルコーディネートになったはずです…。
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